トンネル栽培のメリット
今回はトンネル栽培をテーマにしてみたいと思います。
トンネル栽培って何?と思うのかも知れませんが上記の画像のようにビニールをかけて作物を栽培する方法をトンネル栽培といいます。
トンネル栽培をすると何がいいのか。読んでみてください。
トンネル栽培とは
トンネル栽培とは、畝をビニールなどでトンネル状に覆って作物を栽培する方法です。トンネル被覆をすれば、冬から春にかけていろいろな種類の野菜を栽培することができます。
ビニールハウスで栽培している簡易バージョンと考えればわかりやすいと思います。
冬は気温がどうしても低くなるためトンネル栽培をすることでホウレンソウや、カブ、大根等の野菜を栽培することが可能になります。
トンネル栽培に使用する被覆素材
トンネル栽培に使用する被覆素材にはマルチフィルム、寒冷紗(かんれいしゃ)、不織布(ふしょくふ)、遮光ネットなどがあります。今回はマルチフィルムについて書いていこうと思います
マルチフィルム
道端にある畑で見かける黒いビニールを見たことがあると思いますが、これがマルチフィルムと呼ばれるものです。
マルチフィルムを利用することで雑草を生やさないようにしたり、雨によって肥料や土壌が削られてしまったりすることを防ぐために使用されます。
保湿や病害からも守ることにつながるので作物の成長をサポートする良い資材です。
このマルチフィルムには色が大まかに黒、透明、シルバーの三種類がありますがそれぞれに特徴があります。
シートが直射日光からの熱を吸収することで、地温の上昇を抑え、光を通さないという効果を持ちます。 雑草が増えることを抑制することを目的に使用されます。
土壌の温度上昇を防ぐことから種まきや植え付けの可能期間を延ばすことができます。 ただ、色が黒のため夏場に使用すると直射日光を吸収し、土壌の温度が上がりすぎてしまうため夏場の使用は不向きです。
使用する時期は夏場以外がいいと思います。
透明のシートは地温上昇効果が高いのが特徴です。ですから、冬場の寒い時期、春先、秋に作物を育てるのには少し温度が低い際に利用されます。
ただ、地温を上昇させてしまうので雑草の種がシートの下にあった場合雑草が生えてくるので注意が必要です。
シルバーのシートは害虫を寄せ付けないためのシートです。土壌の温度を保つ効果も持つため必要以上に温度を上昇させたくない際にも有効に活用できます。雑草も抑制できるため、防虫、防草対策をするのに有用なシートになります。
トンネル栽培のメリット
以上のことからトンネル栽培の大きなメリットとしては
① 土壌の気温上昇・寒害防止
② 防草効果
③ 防虫効果
が挙げられます。トンネル栽培は寒い冬に育てにくい作物も育てられるので挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回はここまで。