初心者が育てやすい作物その1【プランター栽培】
今回は「家庭菜園は難しそう・・・」とか「何から始めたらいいの?」という人に家庭菜園初心者でも始めやすい野菜を紹介していきたいと思います。
簡単に始めるにはプランター栽培が適切だと思うのでプランター栽培でできる作物を紹介していきたいと思います。
ミニトマトは種からの育てると時間がかかり大変なのですが、ホームセンター等で苗を購入すれば初心者でも育てることが可能です。
ミニトマトの苗は5~6月に植え付けを行い、7月ごろから収穫が可能な作物です。
4~5月頃から苗を売り始めると思うのでその時期に是非ホームセンターに確認してみてください。
まずは準備するものからですが、
1 プランター
直径・深さともに30cm以上の大きなサイズのものが用意してください。
おススメの形としては長方形の形か、バケツのような丸形です。いずれにしても伸び伸びと育てるために余裕のあるプランターを用意してください。
2 土
畑で土壌を用意する際は、石灰を蒔いて有機堆肥を蒔いて・・・と準備しなければなりませんが、プランター栽培の場合は野菜用の培養土を使用します。
品質の悪い適当な土を使っては育ちませんので、必ず野菜専用の培養土を使用してください。育つものも育たなくなります。
3 支柱
苗の植え付け時に立てます。茎が折れたり苗が倒れたりしないよう安定させるために使用します。植え付け直後から支柱で安定させると良いでしょう。
4 ミニトマトの苗
ミニトマトの苗を買うときは花が咲き、葉が大きくついて茎がしっかりしているものを選ぶと良いでしょう。
ミニトマトの適温は20~30℃程なので5月上旬から遅くても6月上旬くらいまでに苗を植え付けましょう。夜間の温度が15℃以下になるようでしたら不織布をかけたり、藁をしいたりしてあまり温度が下がらないようにしましょう。
とは言え、トマトは寒さにそこそこ強いので(5℃くらいまで)5月位から植え付けを行えばそこまで気を付けなくても大丈夫だとは思います。
5 植え始めたら
茎は支柱に20~30cm間隔でひもで結びつけます。本葉(ほんよう・ほんば)のつけ根から出るわき芽は摘んでいきましょう。
花房が咲きだしたら、その上の葉を2~3枚残して主枝を摘み取ります。
芽や枝を切る際は手で切ったり折ったりすることをお勧めします。ハサミで切ると病気に感染する恐れがあります。といいつつも、手でやるのが大変な時は私はハサミの先を熱湯で煮沸してから使用していますが・・・
今のところそれでミニトマトが病気にやられたり、おかしくなったりしたことはないのでやるなら自己責任でよろしくお願いします。
※本葉(ほんよう・ほんば)とは、子葉(しよう)の次に出てくる葉っぱのことです
子葉とは、植物が発芽して最初に出てくる葉っぱのことです。
6 花が咲き始めたら
ミニトマトの黄色い花が咲き始めたら着果させなければなりません。その方法はいたって簡単で手で花同士を触れ合わせたら大丈夫です。優しくパタパタ触れ合わせて受粉をさせてあげてください。
花と花の間が遠かったり、確実に着果させたい場合は着果させるホルモン剤があるので使用してみてください。
6 実がつき始めたら
追肥は花房の果実が大きさになった時に化学肥料を一株に一握り蒔いてください。
実がつく前に栄養を与えすぎると茎や葉に栄養が吸い取られてしまいます。
実がたくさんなり始めたら摘果(果実の間引き)を行ってください。
たくさん実がなり始めると嬉しくなりますが、実が多すぎると食べられるまでに時間がかかるのと、味が落ちるので私は6つくらい実がついていたら2つくらい間引きをしています。
茎や枝にも負担がかかるので摘果も必ず行いましょう。
実がつき始めて2~3か月ほどで赤く色づき収穫できます。
7 注意点
水やりはしっかり行いましょう
土が乾いていたら必ず水やりを行ってください。十分な水やりをしないと土から栄養を吸収することができませんし、病気にかかる恐れもあります。
水が少ないほうが美味しいものができると聞きますが、家庭菜園をするにあたりそこまで気にする必要はないと思います。
収穫できないリスクのほうが大きくなるくらいだったら十分に水分を与えたほうがいいと考えています。
尻腐れ現象
トマトやピーマンなど実の付くもので起こる現象で「尻腐れ」というものがあります。
これは果実の下のほうがカルシウム不足によって腐ってしまう現象です。
この状態になってしまったらどうしようもないのですが、スプレータイプのカルシウム添加剤が売っているので発見次第被害のない果実に振りかけましょう。
ただし、あまりかけすぎると今度は果実の皮が硬くなりすぎて美味しくなくなるので振りかけすぎには注意してください。
今回は初心者が育てやすい作物のミニトマトについてまとめました。
きちんと土を準備して、日の光を与え、間引きを行い、水をしっかり与え、適切な場面で肥料を与えれば大きく失敗することはないと思います。
良かったら参考にしてみてください。
今回はここまで。