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寒冷紗(かんれいしゃ)を使ってみよう

「寒冷紗」の画像検索結果

 

今回は農業資材の一つの寒冷紗(かんれいしゃ)について書いていきたいと思います。

寒冷紗の主な使用目的は農作物の日よけや寒さ対策ですが、それら以外の使用目的が様々あるので参考にしてみてください。

 

 

寒冷紗とは
 
「寒冷紗」の画像検索結果
寒冷紗は、荒く平織(※ひらおり)に織り込んだ布のことで、その素材には麻や綿、強度のある合成繊維やポリエステル製の糸などが用いられています。
 
※平織(ひらおり)とは経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に浮き沈みさせて織る、最も単純な織物組織である。 できあがった模様は左右対称になる。 丈夫で摩擦に強く、織り方も簡単なため、広く応用されている。 
 
以上のような形状のため、マルチフィルムと違い、農作物に寒冷紗をかけた状態でのままで水やりをすることもできます。
 
 
次に、この寒冷紗を使うと作物を育てるのにどのようなメリットがあるのかを紹介していきたいと思います。
 
 
 
寒冷紗の5つのメリット
 
寒冷紗を使用するには6つのメリットがあります。
 
1 食害防止(虫・鳥)
シャクトリムシ写真
 
寒冷紗は細かい網目状になっているため害虫の侵入を防ぎます。
ただ、全てを防ぎきることは無理なので、葉を酷く食い荒らされないための対策として期待しましょう。
 
 
2 遮光
 
寒冷紗には遮光する効果があります。寒冷紗には白色と黒色のものがあるのですが、白色の遮光率は70~80%、黒色は50~90%となっており、遮光目的で使用するのであれば黒色を選択しましょう。
遮光すると結果として地表の水分が保たれます。
 
遮光≒ 水分蒸発抑制
 
3 水分蒸発抑制(保湿)
 
 種まきをしたときに日の光が当たりすぎて水分が蒸発してしまうと発芽に影響が出てしまいます。土壌の水分が蒸発防止の効果が期待できます。
 
 
4 防寒、防温、防風
 
冬場は作物の生育が悪くなりやすいので使用することで寒さを軽減できると共に、風除けにもなります。
ただ、素材上寒さ対策としては△だと思うので、マルチフィルムや不織布など別のものと組み合わせて使用するとより効果が期待できると思います。
 
5 凍霜防止
 
冬場に霜が降りるような地域では寒冷紗をかけることによって凍結を軽減することができます。
 
 
このように寒冷紗をかけることには様々なメリットがあるのですが、使用しないほうがいい時期もあります。
 
 
 
 
寒冷紗の注意点
 
 
寒冷紗は害虫は防止できるし、遮光(保湿)できるし、そのまま水やりできるし、様々なメリットがありますが使用しないほうが良いという時期もあります。
 
1 梅雨(雨期)
 
寒冷紗は通気性には優れていますが、雨が多くなると湿度が上がりすぎてしまいます。
そうなると、カビの発生や病気が発生、根腐れを引き起こしてしまいます。
 
2 受粉が必要な作物
 
寒冷紗は害虫を予防するのに最適ですが、実のなる作物の場合ハチなどの受粉を手伝ってくれる虫の侵入も防いでしまいます。
 
 
 
 
まとめ
 
 
寒冷紗は万能な素材と言えますが、何かに特化してるとも言い難い資材です。
しかし、防虫をしながら温度を保ってくれたり日陰を作ってくれたりするので使いやすいので使ってみましょう。
 
今回はここまで。